取材記事が23,000いいね になった結果と振り返り
こんにちは。
このブログは『あなたの"ふつう"をあつらえる』未来食堂が開店するまでと、その後の日記です。
先日PR Table様に取材頂いたと記事にさせていただきました。
PR Table様に取材頂きました - 未来食堂日記(飲食店開業日記)
公開が今週の水曜だったのですが、予想外に反響を頂き、今週末は急遽入場制限を掛けるなど、お客様に御迷惑をお掛けする事態となりました。
おわび
今週末はオペレーションが乱れ、お越しいただいたお客様にはご迷惑をお掛け致しました。反省するとともに再発防止にむけて日々歩んでまいります。
思ったこと
結構辛かった
色んな方が記事を読んだと言ってくださり、お話をしてくださるので、とても嬉しかったです。しかしいつもはあまりお店でお客様と話をしないようにしているので、なかなか普段とのバランスが取りづらく、これから先どういう心持ちでカウンターに経てば良いのか自省するきっかけとなりました。
また、公開直後は、おそらく記事を見てくださった方々が開店直後から一斉にお見えになり、12席全てが満席にも関わらず、無言でただシャッター音が鳴り響くという、ちょっとその中に位置するカウンターに立つのがしんどい時間帯が多くありました。加えて、隙間の時間がなく通常なら完了している仕込みが押し押しになり、どんどん手が回らず、いつも出来ている事(食事提供時間、内容)を納得できるレベルで提供できずに、本当に申し訳ないと同時に悔しい思いをしました。
土曜夜は誰も居なかった
『混雑が予想されるので再来週以降にお越しください』とビルの看板とHPで告知したためか、今日の夜8時以降は、前から予約していただいていた友人以外、誰も人が居ませんでした。これまた想定外。とてもシュールでした。台風の目のようなものでしょうか。久しぶりに店でゆっくりする時間があり、本当に助かりました。
『常連さんvs一見さん』ではない
『メディアに出ることで一見さんが殺到してしまい、常連さんが店から離れる』という、よく聞く事象が未来食堂でも起こりました。
最初は正直、その状態にストレスを感じました。
でもよく考えると、わざわざ遠くから来てくれている人も、近隣の方々と、全く等しく尊い存在です。
ビジネスを考えると、何度もお金を落としてくれる常連さんの方を大事にする「一見さんお断り」な姿勢を取ることも正解なのかもしれません。ですが未来食堂の目指すべき信念は誰もが受け入れられ、誰もがふさわしい場所を作ること。一瞬でも一見さんを敵対視するような愚かしい思考回路になっている自分が恥ずかしかった。
PR Tableや知り合いの方には「常連さんが来れなくなってしまっていてちょっとつらいな」と泣きつき弱音も吐いたのですが、きちんと向き合うと、『店が大事にするべき常連さんが来れないこと』がツラいのではなく『常連さんがこられるシステム』を作らず、ただ弱音を吐きたいだけの自分に気が付きました。
今日の土曜日は、PR Tableの人たちが心配して臨時まかないとして、お客さんのふりをしながら客席に座っていてくれ、何かがあった時はすぐに中に入って助けてもらえるよう常にスタンバイしてくれていたので、本当に心強かったです。
そして、今回のこのバズ、目に見えない巨大な批評の場にさらされることに対して、自分がまだまだきちんと肝を据えていなかった、その甘さを自覚しました。
真っ暗な海の中を一人いかだで遭難しているようで、心細かった。
やはりいまも変わらず心細さは消えませんが、色んな人が(それこそ”一見さん”含め)まかないとして入れ替わり立ち代りずっと一緒に立ってていてくれたので、本当に有り難かった。お客さんが食べ終わった後に手伝ってくれたり、次の日にまかないで入ってくれたり、『記事読んだんですけどなんか手伝えますか』とふらりと開店前に訪れてくれたり。。まるで童話のような世界が繰り広げられていました。
未来食堂はこれからもっと有名になります。
私が有名になりたいという意味ではなく、未来食堂の信念が色んなものに引っかかると信じているからです。
私はそれを受け入れて、その業をきちんと背負わなければと思います。
ご覧いただきありがとうございました。いつか、お会いしましょう。
http://miraishokudo.com/