未来食堂日記(飲食店開業日記)

あなたの”ふつう”をあつらえる、未来食堂が開店するまで

2015年秋開店予定。神保町が第一候補。
本当に神保町徒歩3分の物件が見つかりました。
千代田区一ツ橋2−6−2 日本教育会館様B1。小さな定食屋です。

未来食堂の”事業計画書”、全文公開します(飲食店の事業計画書)

こんにちは。
このブログは『あなたの"ふつう"をあつらえる』未来食堂が開店するまでの日記です。
(OPEN予定は9月13日)

 

事業計画書

タイトルのとおりです。二言はありません。
未来食堂の”事業計画書”を、全文公開します
売上予想からコンセプト実現可能性まで、全てご覧いただけます。

 
コピーではありません、原本です。

 
目次は以下のとおりです。

事業目的~アイデアが生まれてきたストーリー
事業内容~業種・業態、特徴
市場環境~顧客の状況、競合の状況、今後の見通し
ブランドデザイン
利益計画
競争優位性
コンセプト実現のための取り組み
サブサービス

 

実績

当事業計画書は創業・第二創業促進補助金に提出し、採択されました。


 

なぜ公開するのか

飲食業界のオープン化を願うから

IT業界ではオープンソースOSS)という概念があり、この概念こそがIT業界を迅速により良く発展させた根幹だと私は考えています。
 

オープンソースとは、ソフトウェアの設計図にあたるソースコードを、インターネットなどを通じて無償で公開し、誰でもそのソフトウェアの改良、再配布が行えるようにすること。
オープンソースとは|open source|OSS : 意味/定義 - IT用語辞典
オープンソース - Wikipedia

 
無料(フリー)であることが重要なのではありません。可視性高く、他人も成果物に対して意見できる透明性(オープン)が重要です。
OSSについて語ると長くなるので避けますが、自分がIBMクックパッドでエンジニアとして勤務していた頃、この思想をとても好ましく思っていました。
 
飲食店で修行を始めた時や、お店をやろうと計画建てた時、一番何とかしないといけないと思ったのは、この不透明でクローズドな飲食業という業態でした。
 
”看板メニュー”という名のもとに自分のスキルを隠ぺいする飲食店。
”セミナー”という名のもとに自分の知識を隠ぺいする飲食店開業コンサルタント
 
『自分の知識を周りに隠しておくことで勝者となる』
非常に分かるし、既存のビジネスの在り方だと思うのですが、私はもっと新しい在り方があると思います。知識のシェアです。
 
そんな思いで、様々な飲食店の厨房で学んだことを分け合う料理人が教えるシリーズを書き始めたのですが、このシリーズは当ブログでも人気コンテンツとなりました。

料理人が教えるシリーズ カテゴリーの記事一覧 - 未来食堂日記(飲食店開業日記)

 
アクセス数の約半分を”料理人が教えるシリーズ”が占めます。
『プロの知識(=普通は隠されているもの)が公開されればみんな喜ぶのだな』と実感しました。そしてこの実感は、『いずれ事業計画書は公開したい』と思う自分を後押ししてくれました。

 
『飲食業を変えていきたい』とはいっても、私はただのいちプレーヤーに過ぎません。
業態自体を大鉈振るって変えられるわけではなく、ただ、少し先にいるIT業界の考え方を、いわば鎖国された世界に持ち込もうと決めたのです。
 
勿論まずは、私自身が結果を出さないといけない。
つまりは未来食堂の成功です。

 

未来食堂は、真似できないから

事業計画書を見せるというのは、いわば手の内を全部明かすということです。
ビジネスはコンセプトが命というのは、誰しも同意できると思います。なのになぜその命を安々とコピー可能な状態に持って行くのか。
 
それは、未来食堂の真似をすることは不可能だからです。
 
これについては件の事業計画書から引用させて頂きます。

”あつらえ”が広まることにより、”あつらえ”の表層的なところだけ真似する飲食店は出てくるかもしれない。しかし周りがどうであろうとも未来食堂は”未来食堂らしさ”を失うことはない。
未来食堂にある真の願いは「誰もが受け入れられ、誰もがふさわしい場所を作ること」である。この思いから出てきた一例が”あつらえ”であり、表層的なところだけ真似されても十分に差別化できる。

 
あつらえも、まかないも、事業計画書公開も、GitHubによるHPリソース管理も、全ては表層であって、コアの部分では真似できないと考えているからです。
 
…とはいっても、本当に緊張します。
本当に先を行けるのか。
こうやって手の内をぜんぶ明かして、それでも追いつかれないでいられるのか。
 
でも、変えていくと決めたのだから、自分が身を持って示さないといけません。


 
ご覧いただきありがとうございました。いつか、お会いしましょう。
http://miraishokudo.com/


 
-----(開店1年半後追記)------
 
この事業計画書は本でも読むことが出来ます。当ブログ「未来食堂日記」を纏めた書籍です。

未来食堂ができるまで




 
(千代田区一ツ橋2−6−2 日本教育会館様B1。9月13日OPEN予定。神保町駅徒歩3分)