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未来食堂日記(飲食店開業日記)

あなたの”ふつう”をあつらえる、未来食堂が開店するまで

2015年秋開店予定。神保町が第一候補。
本当に神保町徒歩3分の物件が見つかりました。
千代田区一ツ橋2−6−2 日本教育会館様B1。小さな定食屋です。

馬鹿にされた昔から、一緒に馬鹿になってくれる今まで(コンセプトを語るということ)

こんにちは。
このブログは『あなたの"ふつう"を誂える』未来食堂が開店するまでの日記です。

 
先日、コンセプトを語る難しさ、それに対して今思っていることをお話しましたが、今日はそもそもなぜコンセプトを語るのかについて、思うところを書いてみます。

 

なぜコンセプトを語るのか?

語りたいから…。カッコつけずにお話するとそうなります。
非常に滑稽ですが、『自分の考えを聞いて欲しい』という思いは、誰にでもある欲求だと思います。
一人で物事を進めているときはなおさら、聞いてくれる人の存在が貴重になります。

 

コンセプトを語り続けて変わってきたこと

なので、語る理由というよりも、語る時間軸の中でどんな変化があったのかを書き留めておこうと思います。

 

馬鹿にされた昔

会社員を辞め、飲食店での修行を始めた時の話です。
毎日の作業のなか、ふと社員の方に声を掛けられました。
そういえば店を開きたいって言ってたけど場所とか決まってるの?
 
よく聞かれる質問でもあったので、手を止めることもなく答えていました。
「神保町が第一希望なんです。蔵書も置く予定があるので雰囲気も合うし、昼間はビジネス街なのでランチが捌けるかなと思っています」
「面白いお店なんですよ−。夜は”あつらえ”っていうおかずのオーダーメイドが出来るんです」
「店の名前は”未来食堂”っていうんです」
と話した時でした。

え?もう店の名前決まってるんだ。へー。形から入るタイプなんだ」と失笑されました。
(まあ暗に)馬鹿にされたのです。
 
思わず驚いてしまいました。
名前が決まっている=形から入っているという考え方は自分には無かったからです。

 
新しいことを始めるとき、それこそ一日中そのことを考える事は誰にでもあると思います。
自分の場合は開業という大きなことでもあったので、なおさら、何日も何日も考え続けていました。
そんな日が続けば店の名前なんて自然に浮かんでくるのも訳ない話です。

会社を辞める時「カウンターだけの飲食店をやろうと思う」と同僚たちに話すと、
そんな小料理屋の女将みたいなのになりたいの?とか、
”誰もを受け入れる場所”なんて宗教くらいしか無理でしょとか、
お店を始めるっていうのは何千万も借金するんだよ、フワフワしていて全然現実味がないとか、
ちゃんと考えなおしてみたら?と、呆れられることもありました。
 
そんなやり取りになった責任は、未来食堂の良さを伝えきれなかった自分にあります。
が、正直な所、悔しかったのも事実です。
反省をするとともに、どうやって魅力を伝えようかと試行錯誤を重ねていきました。

 

一緒に馬鹿になってくれる今

そして今、未来食堂のことをお話すると、結構な人がワクワクして聞いてくれます。
「えっ、一人一人のオーダーメイドなんてホントに出来るの?」と危惧する人もいます。
それはそれで、解決策を幾つか話たりするうちに身を乗り出して聞いてくれる事も多いです。
 
これは、相手が変わったからというよりも、自分の説明が具体性を帯びてきたことや、ビジネスモデルも話しつつ、「人がワクワクするポイント」を見定めてきたことが大きいと思います。

 

「お店ができたら遊びに行くよ」では不十分

コンセプトや、いつかお店を開くことを話していると「お店ができたら遊びに行くよ」と言ってもらえる事があります。大変ありがたいお言葉です。
でもね、個人的には、その答えで満足してはいけないかなと思います。

「お店ができたら遊びに行く」というのは、まだまだ普通の理性の範疇に留まった言葉です。
天気が良いから布団を干すとか、
寒くなったから上着を着るとか、そういう類の文脈です。

本当にワクワクした時って、理屈を飛び越えた衝動が湧き上がりませんか?
そういう、ある意味一緒に馬鹿になってくれるような瞬間をわき起こせるようにならないと、まだまだだと思うのです。
 
たとえば、
「どうして今までそういう店がなかったんだろう」とか、
「なんで?なんで未来食堂まだないの!早く行きたい!」とか。

”なんで未来食堂がまだないのか”なんて、相当賢くない発言です。
資本やら技術やら色んなマイルストーンがあって、そもそも店舗を作る工事期間も必要です。
でもそんなことを全部飛び越えて、一緒にワクワクを感じてもらった、焼きつくように未来食堂をイメージしてもらえた、そのことがとても有難く感じられます。

 
コンセプトを話し続けているうちに、色んな方がワクワクしてくれるようになってきました。

このブログではまだまだ、画面越しの制約もありワクワクが伝わっていないのかもしれません。
でもそういった壁を一つ一つ乗り越えることが、自分の務めかなと思います。

 
ご覧いただきありがとうございました。いつか、お会いしましょう。
http://miraishokudo.com/