ロゴが出来ました
こんにちは。
このブログは『あなたの"ふつう"をあつらえる』未来食堂が開店するまでの日記です。
突然ですが、未来食堂のロゴが出来ました!
じゃーん。
昭和の未来感漂うこのダサさ!
未来食堂は「懐かしい新しさ」をデザインコンセプトとしています。
そんな中、このロゴは大阪万博の施設食堂にありそうな感じで、とても気に入っています。
作ってくれたのはnicoiconの倉又さん。
倉又 美樹 | Facebook
http://nicoicon.jp/
倉又さんとは、中高からのずっと長い友達。
今日は、このロゴが出来るまでを振り返ってみたいと思います。
飲食店にロゴは必要?
ロゴがあると、より愛着が湧きます。
自分で作るのもいいと思いますが、プロの人に作ってもらうのも一案です。
出てきたものが微妙だったらどうする?
今回ロゴデザインを頼むとき、出てきたものが気に入らなかったらどうしようと心配もありました。
この辺りはデザイナーの性格や仕事の進め方にもよるかもしれませんが、
倉又さんは長年の友人ということもあり、細かく一緒に打ち合わせ(という名のお茶会)が出来たので、最初からベストなロゴを提案された訳ではありませんが、やり取りを重ねるうちに私と倉又さんの方向性が一致してきたように感じました。
どうすればいいロゴを作ってもらえるか
今回のやり取りを振り返って、良いロゴを作ってもらうためにはいくつかのポイントがあると感じました(基本的なことかもしれませんが)。
思ってることは誤魔化さず伝える
最初からベストなロゴが出来上がる確率は低いと思います。
「なんか違う」と思っても、何が自分の理想とずれているのかを自分なりに分析してデザイナーの方に伝えると、いい方向に向かうのではないでしょうか。
例えばこれは、初期の頃のロゴ案。
「丸み文字や手書き風では女性らしすぎる感じがある。もっと中性的な感じが良い」
「シンプルな中にも懐かしい新しさがある感じが良い」
と、こちらが感じたことを誤魔化さずに表現することで、今回のロゴに行き着いたと思います。
デザイナーさんに現地を見てもらう
話し合いの期間中、倉又さんが神保町に寄る機会があったそうで、ありがたいことに物件予定地の日本教育会館まで足を運んでくれたそうです。
自分としては、未来食堂の構想を思いついた頃からよく話をしていたし、ロゴを作るにあたっても散々会話を重ねてきたので「懐かしい新しさ」というデザインイメージはとっくに伝わっているだろうと思っていたのですが、それは自分の甘さでした。
デザイナーや設計者に「参考になる写真を見せる」とはよく聞く話ですが、物件が一際デザインコンセプトを反映している場所であれば、その空気感を直接味わってもらうのはずいぶん役に立つんだな、と感じました。そこまで手間を取ってもらえるほうが珍しいとも思いますが。。
帰りに、ロゴの依頼をうけているお店の、出店予定場所を見に行った。イメージが掴みづらかったのだけど、場所にいったら依頼者さんの言いたいことがするっとわかった。場所の空気ってある。みないとわからないことがある。
150412 刀剣短歌のこと、ロゴのこと - きみだけに聴こえる声で話したい
ロゴが出来るまで
このロゴが出来るまで、長い流れがありました。
方向性を決める
まず、色んな方向からロゴ案が出てきました。
これらを見て私が感じた、「中性的な感じが良い」、
「新聞の見出し文字みたいにレトロでも古臭さがない感じが良い」
の依頼を元に、またイメージを出してもらいました。
既存のブランドや看板文字を見ながら試行錯誤しました。
「古臭い未来感が出てる字体でシンプルでもインパクトがある感じが良い!」と決まった後は、「未来食堂」の文字を分解して、”とめはねはらい” を専門的に分析してくれました。
特に「食」の下側の衣っぽいところが、そのまま書くとゴチャゴチャするので色んなパターンを組み合わせて試行錯誤しました。
ちなみにこれが、倉又さんが使っていたソフト(Illustrator)の画面!
すごい複雑!
こうやって出来たのがこのロゴです。
(個人的には、”食”の下の部分が人の足みたいで、ひょこひょこ歩いて未来食堂に来ているような、コミカルさを感じて気に入っています)
シンプルでありながらも、倉又さんというプロと作らなければ、ここまでの道のりはなかったと思います。心強い友人がいて本当に良かったです。
倉又さんと私
個人的な話になりますが、中高生の頃の私が書いていたブログに倉又さんが来てくれたのが、初めての出会いでした。
その頃の自分は生きている事自体を肩身狭く感じるような、そんな気持ちを抱えていた時期だったので、倉又さんがいて、ブログでやり取りできる事をとても特別に感じていました。
(そういった時期を「あの頃は若かったから」みたいに片付けたくはなくて、今でもそういった感覚は衝撃のように蘇ることもありますが、でもそんな風に今がどうであるかに関わらず、「あの頃は若かった」という言葉は無責任な感触がして好きではありません)
と、話がずれましたが、そんな頃を一緒に過ごしていた友達です。
そこから私は大きくなって、いわゆる一流大学に入り、一流会社に入り過ごしていたのですが、
今はこうやってそんなレールも外れてまた倉又さんと一緒にやり取りしていると、昔に戻ったような気に襲われる事もあります。
ただ昔に戻るだけではなくて、円を描いてぐるっと大きく元に戻ってきたような。
お互いが蓄えたものを出しあう今を、とても尊く感じています。
いつかこんな店をやるんだと確信した15歳の頃から、気が付くと一周りして30歳。「こんな店」をやろうとしています。
15歳の自分をなぞっているような毎日を積み重ねて、果たして45歳の自分はどうなってるんだろうか。そのときも倉又さんはじめ色んな友達と、泣いたり笑ったりしていたらいいなと思います。
と、ずいぶん話も逸れましたが、
倉又さんはロゴを作る以外にもデザインに手広く関わっている方です。
飲食店のロゴにかかわらず、デザインの相談事があれば是非どうぞ。
そうですね‥未来食堂で打ち合わせなんていかがでしょうか(!?)。
ちなみに今の倉又さんのサイトは、私が一緒に作り直す予定です。
http://nicoicon.jp/
持ってるエンジニア魂発揮して、いいもの作っていきたいです。
ご覧いただきありがとうございました。いつか、お会いしましょう。
http://miraishokudo.com/