未来食堂日記(飲食店開業日記)

あなたの”ふつう”をあつらえる、未来食堂が開店するまで

2015年秋開店予定。神保町が第一候補。
本当に神保町徒歩3分の物件が見つかりました。
千代田区一ツ橋2−6−2 日本教育会館様B1。小さな定食屋です。

『毎日一番乗りは500円』の、意外な効果

こんにちは。
このブログは『あなたの"ふつう"をあつらえる』未来食堂が開店するまでと、その後の日記です。

 
今日は、日々の報告から少し離れて、未来食堂での取り組みについてお話したいと思います。

(ホントは料理の写真を貼りたいのだけれど、自分では一枚も撮っていない‥。たはは。どなたか写真撮った際には連携下さいませ。。)


 

『毎日一番乗りは500円』

未来食堂では毎日、その日一番最初に来て頂いたお客様の会計を500円とするサービスを行っています。
 
これは未来食堂の週の献立なのですが、

 
ここの所に書いて宣伝しています。


500円。周辺のランチ平均価格が900円程度なことを考えても驚きの安さです。
これは、以下の狙いがありました。

 

早い時間からのランチピーク

飲食店、特にビジネス街のランチは12時から13時が一気に混み、それが終わると一斉に潮が引いたようにお客様がいなくなるという現象があります。
お客様(会社員)の休み時間が決まっているため、一気に混むというわけです。翻ってお店は、大体どこも11時ないし11時半くらいから開けています。つまり、ランチ営業のスタート直後は意外と暇なのです。
 
未来食堂も11時開店。
ランチピークを早目の時間から起こすことにより回転数を上げたい。そう考えたとき、一番乗りになれば安くなるのであれば、ワクワク感も伴ってお客様が早めにきてくださるのではないか、と思いつきました。

 

意外と認知されない

実際に1ヶ月開けてみて、『一番乗りは500円』は期待していたほど認知されていないという感じがあります。
看板は『おひつからご飯好きなだけ』とか『毎日日替わり。メニューのリクエストも出来ます』など情報盛りだくさんであるためか、『一番乗りは500円』が伝わりにくいのかもしれません(食べログなんかで書かれれば一気に広がりそうな気もするのですが)。
 
お店を覗いて「あのー、表の『毎日一番乗りは500円』ってどういう意味ですか?」と聞く方も数名います。毎日先着1名が500円で食べられるというのは想像を超えていたのかもしれません。そういう意味ではやや未来感のあるサービス、新しすぎたのかもしれません。

 

思わぬ副次効果

「金曜は早く休みが取れるから一番乗りを狙ってるんだ」と言ってくださるお客様もいらっしゃり、ぼちぼちと認知されてきた感じもします。が、ランチピークを早める以外にも思わぬ副次効果がありました。
 

(1) 『開店直後から準備万端の店』になれる

まずは自分の心構え。
一番乗りが500円である以上、お客様は開店直後から来る可能性が大な訳です。
飲食店は開店前の準備が山積みで、ついつい開店直後はバタつきがち。修行してきた大抵のお店では、仕込みをしながら開店を迎えていました。

開店してから、シェフが裏口からのこのこやってくる。
ホールサービスのアルバイトと思しき若いスタッフが
頭をかきかき、遅れてやってくる。

そんな光景を目撃したとしたら、
今日の食事は期待薄と思って間違いない。
ほぼ日刊イトイ新聞 -おいしい店とのつきあい方。

 
ところが未来食堂のお客様、中でも一番乗りはワクワクしてやってくるわけです。
そんなお客様がバタついたお店で迎えられて嬉しいでしょうか。。ワクワクして来てくださるお客様を、最高の環境で出迎えたい。
開店直後の11時から整然とした状態を保つという、自分へのプレッシャーになっています。

 

ボクは初めてそのお店を訪れるとき、
なるべく昼の開店直後を狙って予約をします。
そうして開店時間ギリギリに間に合うように店に行き、
ドアが開くか開かぬかのタイミングで入店します。

大抵は午前11時か11時半。

その時間のその瞬間が、
そのレストランが良いレストランかどうかを判断するのに、
とても良い時間帯だ、と思っているからです。

お客様との約束を守り続け、期待にこたえ続けることが
良いレストランになるためには大切なのです。

そしてそうしたたくさんの果たすべき約束の中で、
お客様として一番わかりやすくて、
なのに容易にくじけそうになってしまうモノ、
それが営業時間なんです。
ほぼ日刊イトイ新聞 -おいしい店とのつきあい方。

 

(2)一番乗りはほぼ必ず、ご新規をつれて再来する

未来食堂では『お連れ様も100円引になる割引券』をお渡ししているためか、ご新規客を引き連れてのリピートが非常に多いと感じています。が、中でも、一番乗りだった方は必ずと言っていいほど友人同僚を引き連れてリピートしてくださっています。これは想定外で驚きました。
 
しかし考えてみると頷けることもあります。人は、驚いたり感動したらついつい周りに言いたくなる性分です。500円割引だったお客様は、言わば目一杯感動していただいているお客様。そう考えると、ついつい人を引き連れて再来してしまうのも納得できます。

 
人を連れてリピートしてくださる方は、リピートしてくださるお客様の中でも特に有難い存在です。が、紹介しているのにこれではガッカリ…という状態にしないよう、お持ちいただいている期待値を下げないよう、油断せず向き合わないといけない存在でもあります。
 
期待値を保ち続けることは、ひとつの大きなテーマでもあるので又別に書くとして。

 
「毎日一番乗りは500円」はいわば、お店の洒落です。日々の利益は大事ですが、少しは遊びの部分があってもいいかなと思います。ワクワクしてくれる人が一人でも増えるように、これからも洒落を磨いていきたいなと思います。

 
(おまけ)来週の献立

 
ご覧いただきありがとうございました。いつか、お会いしましょう。
http://miraishokudo.com/

(千代田区一ツ橋2−6−2 日本教育会館様B1。9月13日OPEN。神保町駅徒歩3分)