未来食堂のお弁当(そこに魂はあるのか編)
こんにちは。
このブログは『あなたの普通を誂える』未来食堂が開店するまでの日記です。
今日は、未来食堂で出そうと思っているお弁当についてお話してみます。
未来食堂は、神保町に店を出したい小さな定食屋です。
神保町が第一候補である理由は、コンテンツ的に
- 自分の蔵書が目を引くものなので本好きが集まる所だと訴求力が高い
- 店の雰囲気と街の雰囲気が似ている(新しくてどこか懐かしい)
という点がありますが、ビジネス的に
- 平日昼間にランチで稼げるビジネス街
という所も大きいです。
未来食堂は夜に「誂え」(オーダーメイド料理)を行うため、高回転率はなかなか望めません
※そうは言っても工夫のしどころは多々あります。単純に回転率だけを磨き上げる訳ではないという程度で聞いてください。
誂えを行うためにはカウンターだけの客席で…、となると数も期待できません。
となると、昼にある程度利益を出すことが必要になってきます。
ビジネス街でランチ。良さそうです。
でも高々10席弱のお店で、いくらオペレーションを良くしても大人数を捌くには無理がある。
となると、お弁当?
そうだそうだ。
ビジネス街でお弁当を出せば、店の坪数に関係なく数をこなすことが出来る。
名案だ!
と思っていたのが3ヶ月ほど前でしょうか。
うーん、恥ずかしい話です。
上↑の思考回路に壊滅的に足りていないものがあります。
それは、個人的には “魂" だと思うのです。
流行りのビジネス用語を使うなら、”コンセプト"でしょうか。
そもそも弁当とは何かを深く考えもせずに、
ビジネス街だしなんか弁当作ってたら売れるでしょー、と考えていました。
そりゃそうかも知れません。
でもね、”作りましたー売れましたー”ではあまりにつまらないというか、
自分だったらそんなのあんまり買いたくないですよ。
そこそこ美味しいものを作って、そこそこ健康にも良さそうで、それがそこそこ売れたとして。
魂が感じられない。
未来食堂である意味がない。
それに気づいてからは、改めてビジネス街のランチ、弁当の有り様を問い直し…。
弁当に関する本を読み、駅弁の本を積み、弁当を作り、駅弁を買い、台湾まで視察に出かけ。
そうやって掘り抜いたイメージは『仮想の駅の駅弁』
とは言っても、『カンパネルラ駅弁』みたいな華やかなものではありません(銀河鉄道の夜に出てくる駅名)。そういうのも面白そうですけどね。
あなたや私が生まれ育った名もない住宅地の小さな駅やバス停で、もしも駅弁が売っていたら。
『どこにもない駅で売っている、どこにでもあるような駅弁』
これは面白い。大変面白いです。
というか、自分が買いたいです。
サブイメージは『帰ってきた人を迎えるようなお弁当』。
面白い。でもどうやって実現するのだ?
それはですね…、というところで話もずいぶん長くなってしまいました。
いくつかアイデアがあるのですが、又の機会にお話させてください。
ご覧いただきありがとうございました。いつか、お会いしましょう。
http://miraishokudo.com/